2014年6月8日

いまこそ「ゴジラ」! 60周年記念デジタルリマスター版が公開

6月7日から公開がはじまった『ゴジラ(60周年記念デジタルリマスター版)』を見てきました。6歳の時に父が看板描きの仕事をしていた近所の映画館で見てから、ビデオやDVDでは何度も見ましたが、スクリーンでは20年ほど前に横浜が最後だったかと。


鮮明な映像、クリアなサウンドで蘇った本作は必見です。いまひとつ迫力に欠ける場面があったゴジラがさらに迫力を増し、いままでボヤけてはっきりわからなかったゴジラに蹂躙される東京の夜の街が、鮮明に描き出されています。サウンドも、これまでセリフにノイズがかぶって聞き取りにくかったものがクリアになり、重低音の多い作品だけにひどく歪んでしまう事があった不快感が消えました。「ゴジラ」本来の魅力が60年を経て、新たに示されたと言えます。

そして、それ以上に再認識せざるを得なかったのが、そのストーリーです。

子どもの頃はただゴジラが怖くて、強さに圧倒されるばかりで、ゴジラの最後を異様に興奮して見た事を鮮明に記憶しています。それがおとなになって見返せば、芹沢の平和を望む科学者としての苦悩、そして恵美子への思慕、尾形と芹沢の間で揺れる恵美子、動物を愛するばかりに妄言に走ってしまう山根。平和を願う人々の思いに触れた時、あらためて作品の素晴らしさに感動してしまいました。

「ゴジラ」が世界に認められたのは、やはりモンスター映画だからではありません。映画として “名作” だからなのです。リブートされた『GODZILLA』を見る前に、いま一度、『ゴジラ』を見ることをすべての人に強くお勧めします。

なお、『ゴジラ(60周年記念デジタルリマスター版)』の劇場公開は二週間限定で、6月20日(金)には終了してしまいますが、劇場に足を運べない方に朗報です。7月はNHK-BSでさまざまなゴジラ特集が組まれ、ゴジラシリーズから9作品が放送されます。その中で『ゴジラ(60周年記念デジタルリマスター版)』も放送されます。詳細は以下でご確認ください。

[特別番組]
7月5日(土)20:00〜
ザ・プレミアム「ゴジラの大逆襲 〜お前は何者なのか?〜」

7月6日(日)23:00〜
「ゴジラ VS 伊福部昭 〜音で怪獣を描いた男〜」

[プレミアムシネマ]
7月8日(火)21:00〜22:41
 「ゴジラ 60周年記念デジタルリマスター版」(1954)

7月15日(火)21:00〜22:47
「ゴジラ」(1984)

7月21日(火)13:00〜14:32
「モスラ対ゴジラ」(1964)

7月22日(火)13:00〜14:36
「三大怪獣 地球最大の決戦」(1964)

7月22日(火)21:00〜22:46
「ゴジラVSデストロイア」(1995)

7月23日(火)13:00〜14:37
「怪獣大戦争」(1965)

7月24日(火)21:00〜14:51
「ゴジラVSメカゴジラ」(1993)

7月25日(火)13:00〜14:48
 「ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総攻撃」(2001)

7月29日(火)21:00〜22:30
「ゴジラ×メカゴジラ」(2002)

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