2012年1月6日

雲にものぼる〜クラウドスケープ

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。今年、最初のブログです。

サンクンガーデンに設置されたクラウドスケープ

昨年は日本にとっては大変な年になりました。新しい未来を切り開くためにも、今年の舵取りはとても重要ですし、日本の今後を大きく左右するものとなりそうです。そして、今年は辰年。龍のごとく、上り調子でいきたいものです。

その辰年にちなんで、この正月にはアートで「龍の如く、雲にものぼる気分」を味わえればと思います。

はじめにご紹介する“雲にものぼれる”は、東京都現代美術館で開催中の「建築、アートがつくりだす新しい環境ーこれからの“感じ”」の関連企画として、先月24日に同館サンクンガーデンにおいて公開されたトランスゾーラー+近藤哲雄による『Cloudscapes(クラウドスケープ)』です。

同作品は2010年の第12回ヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展で紹介され、約37万人が体験したインスタレーションです。クラウドスケープは、地上約3mの位置に人工的に雲を発生させるもので、このことによって建物内部に雲の下、雲の中、雲の上という3つの異なる気候を現出させます。

本展示では、同館のサンクンガーデンに組まれた5mほどの仮設の建物内の行き止まりの階段が設置され、その中ほどに雲が発生します。つまり、観覧者は階段を昇り降りすることで、雲の下から雲を突き抜け、雲の上に出て、雲の上の歩くことができます。まさに“雲にものぼる”インスタレーションです。

12月24日に行われたプレス内覧会では、東宝シンデレラのみなさんが登場し、一足先にクラウドスケープを体験しました。彼女たちがローティーンとは言え、大変この空間が気に入ったようで、スタッフが声をかけてもなかなか外に出てこないほどでした。もちろん僕もじっくり楽しみましたが、まるで“蒼き衣を着て”雲の上をあるく人になった気分でした。

こんな感じで階段を昇ると、上半身から雲の中に消えていきます。




同作品の観覧には開催中の展覧会のチケット、もしくは本作品専用の入場チケット(高校生以上200円)が必要となります。会期は3月22日までですので、ぜひ足を運んで、雲にものぼる気分を味わってみてはいかがでしょう?

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