2009年6月12日

スペクタクルもなんにもない、ほんわか南極。うまそ〜、な映画『南極料理人』



試写で『南極料理人』を見た。公開は8月なので、真夏に南極の絵は涼しげだろうなと思っていたら、南極の映像なんかさっぱりなかった。あるのは次々に出てくるウマソ〜な料理ばかり(笑)



主演の堺雅人は望んでないのに南極調査隊に派遣されてしまった海上保安庁の料理人。他にタイチョーにきたろう、雪氷学者に生瀬勝久など、くせものばかり、おっさん8人。ペンギンやアザラシどころかウィルスさえいない、-54℃の世界でのお話。昭和基地から1,000キロ、標高3810メートルの基地という究極の単身赴任という境遇の中、たのしみと言えば、メシ。映画はこのおっさんたちの日常とウマソ〜な料理(2回目)ばっかりが出まくる。

なんと言っても面白いのは、伊勢エビの海老フライ。それとラーメンが恋しいタイチョーの悲痛な表情。ほんわかした笑いに継ぐ笑いとともに、どこか悲哀があるおっさんたちの背中。それぞれ、こころざしや抜き差しならない理由を抱えてやってきたおっさんたちも、やっぱり恋しいのは家族の顔なんだな。豊原功補の演じるドクターのつくるカクテルもなかなかいけてそうだった。

おっさんは、夏休みに家族を連れて見に行くといいかも。おすすめします。

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