2024年3月2日

旧岩崎邸庭園で再び!『江戸東京リシンク展2024』を開催


江戸東京の伝統の匠の技と現代美術を融合し、世界に発信している「江戸東京きらりプロジェクト」。この取り組みの成果を披露する『江戸東京リシンク展2024』を国の重要文化財である旧岩崎邸庭園において、2024年3月10日まで開催中だ。

今回も展覧会ディレクターに現代美術家の舘鼻則孝さんを迎え、東京都の伝統産業事業者をコラボレーターとして、舘鼻さんとの刺激的な作品が展示されている。

2024年1月14日

考察:「銀河鉄道の夜」は「千と千尋の神隠し」にどう影響したのか?

割と最初に観た時から、ぼんやりとは思っていたんですが、やっぱり『千と千尋の神隠し』は宮崎駿なりの『銀河鉄道の夜』なんだな、と。

Ⓒ2001 Studio Ghbli・NDDTM

Ⓒ朝日新聞社/テレビ朝日/KADOKAWA/アスミック・エース


先日たまたまアニメ映画『銀河鉄道の夜』(杉井ギサブロー監督・1985年)の円盤を手にしたので、何も考えずに見て、いつものように大変感動して観終えました。やはりこれ以外ない。あらためて名作だな、と。

2023年12月17日

トリビュート、サカモト! 『坂本龍一トリビュート展 音楽/アート/メディア』が関わり深いICCで開催中

『坂本龍一トリビュート展 音楽/アート/メディア』がNTTインターコミュニケーションセンター(ICC)において、2024年3月10日(日)まで開催中だ。

Photo by Neo Sora ©2022 Kab Inc.

展示の様子


2023年3月28日に逝去した坂本龍一さんは広く一般には音楽家として知られた存在だったが、早くからその活動の領域をひろげ、アートとも深く関わってきたアーティストでもあった。本展では、そうしたアーティスト・坂本龍一が国内外、年齢の垣根を越えてコラボレーションしてきた、さまざまなアーティストとの作品を紹介している

2023年10月27日

ヴィム・ヴェンダース 『PERFECT DAYS』とデザインプロジェクトTHE TOKYO TOILET:第36回東京国際映画祭オープニング作品

ヴィム・ヴェンダースがふたたび東京を描いた『PERFECT DAYS』

第36回東京国際映画祭のオープニング作品として上映された『PERFECT DAYS』。名匠、ヴィム・ヴェンダース監督が手がけ、役所広司が演じるトイレ清掃員の日常を描く異色作。本作で主演と制作総指揮を務めた役所は、第76回カンヌ国際映画祭において男優賞を受賞した。ヴェンダース監督は黒澤明、小津安二郎といった日本映画の監督を敬愛しており、小津安二郎をテーマにしたドキュメンタリー「東京画」(1985年)を撮っている。


[ストーリー]
東京スカイツリーの足元に近い古ぼけたアパートの一室に暮らす、老年にさしかかったひとりの男・平山(役所広司)。

彼の一日は早朝、鳥の囀りと隣人が通りを箒で掃く音ではじまる。顔を洗い、歯を磨き、ユニフォームであるツナギを身につける。一日に必要な小銭を握り締め、自販機で缶コーヒーを買うと、作業道具を乗せた軽トラックで作業現場へ向かう。

彼の仕事は公共トイレの清掃員。彼の仕事ぶりは丁寧で心がこもっているように見受けられる。作業中であっても、利用者を最優先にし、若い仕事仲間のタカシ(柄本時生)が真面目に作業するように促す。

仕事の合間、カセットテープで聴くちょっと昔の洋楽や気が向いたら木漏れ日にレンズを向けるのが楽しみのようだ。仕事が終わると客の少ない早い時間に銭湯を済ませ、地下にある小さな店で食事をし、歌の上手い女将(石川さゆり)のいる小料理屋で少しの酒を楽しむ。夜は寝床に入ると行きつけの古本屋で物色した、フォークナーの「野生の棕櫚」、幸田文の「木」といった書物を読み耽る。

なるべくなら他者と関わりを持たないようにしているようにも見えるが、仕事も暮らしも小さな幸せに満ちているように見える。

そんなある日、彼のアパートにひとりの少女が訪ねてくる

2023年10月6日

【内覧会レポート】北陸工芸の祭典「GO FOR KOGEI 2023」開幕(ONBEAT:掲載)


水辺からアートを楽しむ。そんな素敵なアートフェスが開催されています。

いまやさまざまな地域で行われているアートフェスですが、地方での開催の多くは海や山、島といったその土地の自然を活かしたものが多く見られます。対して都市部で行われるアートフェスは街中の廃屋などを有効活用したものが目立ちます。

富山県富山市において開催中の「北陸工芸の祭典 GO FOR KOGEI 2023 物質的想像力と物語の縁起― マテリアル、データ、ファンタジー」(以降、GFK2023と記す)は地方型とも都市型ともちょっと違った独自のスタイルを持っており、地方でのアートフェス開催の工夫や可能性を感じさせます。水辺と都市機能をうまく融合させつつ、コンパクトながら変化のあるアートクルージングが楽しめるのです。

(以降はONBEATサイトでどうぞ)

https://onbeat.co.jp/news/260/

2023年9月24日

ほんとに終わっちゃうの? ジョン・ウィック完結編『ジョン・ウィック:コンセクエンス』を見た!


キアヌ・リーブス の大ヒットシリーズ「ジョン・ウィック」の完結編『ジョン・ウィック:コンセクエンス』を見た

「ジョン・ウィック」からはじまり「ジョン・ウィック:チャプター2」「ジョン・ウィック:パラベラム」、そして本作と毎回、世界中の歴史的建造物や最新のスポットなど、さまざまな美しい場所を舞台にバトルが繰り広げられますが、今回、旧知の仲である大阪コンチネンタルの支配人シマヅとの共闘で登場する大阪コンチネンタルの外観が国立新美術館!


ジョン・ウィック独自の世界観で構成されたガイジンが喜びそうなニッポン的な大阪コンチネンタル内部では、ジョンウィック、真田広之演じるシマヅ、さらに香港アクションスターのレジェンド、ドニーイェンによる盲目の殺し屋ケインの三つ巴のバトルがスゴイ!


しかしまぁ、三人とも60歳前後なんだよね。なんであんなに動けるの?


パリではサクレクール寺院やフォンダシオンルイヴィトンも出てきて、居ながらにして世界旅行ができます


マフィアを撃滅し、組織に歯向かい、賞金首となって追い回されては殺し屋たちを華麗に撃破していくのは、今回も同じ


決着の地、サクレクール寺院での222段の階段落ちは蒲田行進曲もはだしで逃げ出す迫力(笑)


負け知らずのウィックにどんなエンディングが用意できるのよ、と思っていたので、完結とかいってまだまだ続くんでしょ、と思いつつ最後まで楽しませていただきました


が、まさか、あのラストは


最後までガンフー堪能しました


P.S.

これでキアヌ・リーブス主演シリーズがふたつとも終わってしまったわけで、ちょっと寂しい。ぜひ、新しいヒットシリーズを待ってます


#キアヌリーブス #ジョンウィック #ジョンウィックコンセクエンス #国立新美術館

#真田広之 #ドニーイェン #フォンダシオンルイヴィトン #サクレクール寺院

#222段の階段落ち #蒲田行進曲 #ガンフー #映画大好き

2023年9月15日

虎ノ門と麻布台、ふたつの “ヒルズ” に新たにアートスペースが誕生(ONBEAT:掲載)


この秋、ふたつの “ヒルズ” に新たなアート施設がオープンします。

説明は不要と思いますが、ヒルズというのは東京都心の港区を中心に、デベロッパ-の森ビルが開発を進める複合施設のことです。長い歴史を刻んできた赤坂アークヒルズをはじめ、ヒルズの象徴と言える存在の六本木ヒルズに加え、ファッションの街のアイコンとなった表参道ヒルズ、2014年にはビジネスセンターとしての特徴を色濃くした「虎ノ門ヒルズ」が開業しています。

そして、その虎ノ門ヒルズに新たに『虎ノ門ヒルズ ステーションタワー』が10月6日(金)に開業。さらにこれに続いて、虎ノ門に隣接して『麻布台ヒルズ』が11月24日(金)に開業します。

(以降はONBEATサイトでどうぞ)

https://onbeat.co.jp/news/242/

2023年7月24日

【展覧会レポート】ポーラ美術館にて「シン・ジャパニーズ・ペインティング 革新の日本画」が開催中(ONBEAT:掲載)


このグローバリズムの時代にあっても、大変悲しいことに国家間の諍いがなくなることはありません。しかしながら、市民レベルでの相互理解は益々進んでおり、アートもそこで大いに役立っています。


アートには「日本画」というジャンルが存在します。アーネスト・フェノロサが日本で目にした絵画を「ジャパニーズ・ペインティング」と呼び、「日本画」と訳されたことから「日本画」という概念が定着しました。


それ以降、日本の近代化のなかにあって、日本画の画家たちは、西洋画に対しての、という位置付けから、近代とは、西洋とは、国家とは、といった課題と向き合ってきました。さらに第二次世界大戦後、日本画滅亡の危機に直面しながらも、近代日本画を超克し「新しい日本絵画の創造」をやり遂げることで、日本画は新しい表現を獲得してきました。

(以降はONBEATサイトでどうぞ)

https://onbeat.co.jp/news/240/?fbclid=IwAR0ZumY_ilWZrF4ESrBufON6d4ZQTR2_548kL2MP3pxN9AgbfxD7UJXLi3Q

2023年7月16日

夏の夜、幻想的な光のインスタレーションで江の島を楽しむ。『江の島灯籠2023』光の絵巻

光の絵巻:瑞心門「縁日」


いまや日本の新しい夏の風物詩として、光を使ったインスタレーションが定着しており、全国各地でさまざまなアーティストが手掛けた昨品が夏の思い出を演出しています。

そうした中、夏といえば、の湘南を代表する江の島で、夏の夜を彩る『日本夜景遺産認定 江の島灯籠2023』(以下、江の島灯籠)が7月15日(土)よりはじまりました


2023年7月4日

『ワーナー ブラザース スタジオツアー東京 メイキング・オブ・ハリー・ポッター』フォトリポート 1 これこそホンモノのイマーシブということだ!(cinefil:掲載)



『ワーナー ブラザース スタジオツアー東京 メイキング・オブ・ハリー・ポッター』(以下、スタジ オツアー東京と略す)が 6 月 16 日(金)にグランドオープンしました。2012 年にオープンし、好評を 得ている「ワーナーブラザース スタジオツアーロンドン メイキング・オブ・ハリー・ポッター」に続き、アジア初となるハリー・ポッターの屋内施設としては世界最大規模のスタジオツアーです。

スタジオツアー東京は映画史上屈指のヒットシリーズとなった「ハリー・ポッター」シリーズや 「ファンタスティック・ビースト」シリーズの映画の世界を体験できるとともに、映画制作の舞台裏を学ぶことができる“知的なエンターテイメント”でもあります。アトラクションを中心としたテーマ パークを連想する施設ですが、スタジオツアーと銘打ったとおり、さながら自分が映画の出演者に なったか、もしかすると「ハリー・ポッター」の世界に迷い込んだかのように、映画の世界にリアル に没入する貴重な体験ができます。

このリアリティを実現している要となるのは3 D 映像や拡張現実の技術ではなく、実際に映画制作に 携わった世界最高峰のクリエイターたちの手により再現された実物大のセットに、キャラクターたち が劇中で纏った豪華な衣装や、物語に強いインパクトを与えた魔法動物たちが登場することで、魔法 の世界を現実のものとしているところにあります。

(以降はcinefilサイトでどうぞ)

https://cinefil.tokyo/_ct/17636946