2024年3月19日

ハリウッド的中国SF大河:『流転の地球 太陽系脱出計画』

とんでもないSF映画を試写で見た! 3月20日公開の『流転の地球 太陽系脱出計画』だ。



Netflixで「三体」の公開が話題になっているアジア人初のヒューゴ賞受賞者・劉慈欣(リウ・ツーシン)の短編「流転地球」を壮大な超弩級の SF大河に仕立てた。本作は2019年に中国で公開され、中国映画史上初のSFブロックバスター映画となった「流転の地球」の前日譚にあたる


2024年3月2日

旧岩崎邸庭園で再び!『江戸東京リシンク展2024』を開催


江戸東京の伝統の匠の技と現代美術を融合し、世界に発信している「江戸東京きらりプロジェクト」。この取り組みの成果を披露する『江戸東京リシンク展2024』を国の重要文化財である旧岩崎邸庭園において、2024年3月10日まで開催中だ。

今回も展覧会ディレクターに現代美術家の舘鼻則孝さんを迎え、東京都の伝統産業事業者をコラボレーターとして、舘鼻さんとの刺激的な作品が展示されている。

2024年1月14日

考察:「銀河鉄道の夜」は「千と千尋の神隠し」にどう影響したのか?

割と最初に観た時から、ぼんやりとは思っていたんですが、やっぱり『千と千尋の神隠し』は宮崎駿なりの『銀河鉄道の夜』なんだな、と。

Ⓒ2001 Studio Ghbli・NDDTM

Ⓒ朝日新聞社/テレビ朝日/KADOKAWA/アスミック・エース


先日たまたまアニメ映画『銀河鉄道の夜』(杉井ギサブロー監督・1985年)の円盤を手にしたので、何も考えずに見て、いつものように大変感動して観終えました。やはりこれ以外ない。あらためて名作だな、と。

2023年12月23日

『PERFECT DAYS』を生んだデザインプロジェクト THE TOKYO TOILET

代々木深町小公園トイレ:坂茂(建築家)
























12月22日に公開された役所広司主演、ヴィム・ヴェンダース監督による『PERFECT DAYS』。同作は、当初、ヴェンダース監督は日本での映画製作を短編として考えていたそうだが、来日した折、公共トイレの清潔さやサービスなど、清掃員のプロフェッショナルに感銘を受け、長篇作品として再構想したものが本作へと発展したという。

その公共トイレの舞台となったのが、日本財団が実施した渋谷区内に公共トイレを設置するプロジェクト『THE TOKYO TOILET』で、実際に渋谷区内17ヶ所に設置された世界的に活躍する16人のクリエイターが創造したユニバーサルデザインのトイレ

2023年12月17日

トリビュート、サカモト! 『坂本龍一トリビュート展 音楽/アート/メディア』が関わり深いICCで開催中

『坂本龍一トリビュート展 音楽/アート/メディア』がNTTインターコミュニケーションセンター(ICC)において、2024年3月10日(日)まで開催中だ。

Photo by Neo Sora ©2022 Kab Inc.

展示の様子


2023年3月28日に逝去した坂本龍一さんは広く一般には音楽家として知られた存在だったが、早くからその活動の領域をひろげ、アートとも深く関わってきたアーティストでもあった。本展では、そうしたアーティスト・坂本龍一が国内外、年齢の垣根を越えてコラボレーションしてきた、さまざまなアーティストとの作品を紹介している

2023年10月27日

ヴィム・ヴェンダースがふたたび東京を描いた『PERFECT DAYS』


第36回東京国際映画祭のオープニング作品として上映された『PERFECT DAYS』。名匠、ヴィム・ヴェンダース監督が手がけ、役所広司が演じるトイレ清掃員の日常を描く異色作。本作で主演と制作総指揮を務めた役所は、第76回カンヌ国際映画祭において男優賞を受賞した。ヴェンダース監督は黒澤明、小津安二郎といった日本映画の監督を敬愛しており、小津安二郎をテーマにしたドキュメンタリー「東京画」(1985年)を撮っている

2023年10月6日

【内覧会レポート】北陸工芸の祭典「GO FOR KOGEI 2023」開幕(ONBEAT:掲載)


水辺からアートを楽しむ。そんな素敵なアートフェスが開催されています。

いまやさまざまな地域で行われているアートフェスですが、地方での開催の多くは海や山、島といったその土地の自然を活かしたものが多く見られます。対して都市部で行われるアートフェスは街中の廃屋などを有効活用したものが目立ちます。

富山県富山市において開催中の「北陸工芸の祭典 GO FOR KOGEI 2023 物質的想像力と物語の縁起― マテリアル、データ、ファンタジー」(以降、GFK2023と記す)は地方型とも都市型ともちょっと違った独自のスタイルを持っており、地方でのアートフェス開催の工夫や可能性を感じさせます。水辺と都市機能をうまく融合させつつ、コンパクトながら変化のあるアートクルージングが楽しめるのです。

(以降はONBEATサイトでどうぞ)

https://onbeat.co.jp/news/260/

2023年9月24日

ほんとに終わっちゃうの? ジョン・ウィック完結編『ジョン・ウィック:コンセクエンス』を見た!


キアヌ・リーブス の大ヒットシリーズ「ジョン・ウィック」の完結編『ジョン・ウィック:コンセクエンス』を見た

2023年9月15日

虎ノ門と麻布台、ふたつの “ヒルズ” に新たにアートスペースが誕生(ONBEAT:掲載)


この秋、ふたつの “ヒルズ” に新たなアート施設がオープンします。

説明は不要と思いますが、ヒルズというのは東京都心の港区を中心に、デベロッパ-の森ビルが開発を進める複合施設のことです。長い歴史を刻んできた赤坂アークヒルズをはじめ、ヒルズの象徴と言える存在の六本木ヒルズに加え、ファッションの街のアイコンとなった表参道ヒルズ、2014年にはビジネスセンターとしての特徴を色濃くした「虎ノ門ヒルズ」が開業しています。

そして、その虎ノ門ヒルズに新たに『虎ノ門ヒルズ ステーションタワー』が10月6日(金)に開業。さらにこれに続いて、虎ノ門に隣接して『麻布台ヒルズ』が11月24日(金)に開業します。

(以降はONBEATサイトでどうぞ)

https://onbeat.co.jp/news/242/

2023年7月24日

【展覧会レポート】ポーラ美術館にて「シン・ジャパニーズ・ペインティング 革新の日本画」が開催中(ONBEAT:掲載)


このグローバリズムの時代にあっても、大変悲しいことに国家間の諍いがなくなることはありません。しかしながら、市民レベルでの相互理解は益々進んでおり、アートもそこで大いに役立っています。


アートには「日本画」というジャンルが存在します。アーネスト・フェノロサが日本で目にした絵画を「ジャパニーズ・ペインティング」と呼び、「日本画」と訳されたことから「日本画」という概念が定着しました。


それ以降、日本の近代化のなかにあって、日本画の画家たちは、西洋画に対しての、という位置付けから、近代とは、西洋とは、国家とは、といった課題と向き合ってきました。さらに第二次世界大戦後、日本画滅亡の危機に直面しながらも、近代日本画を超克し「新しい日本絵画の創造」をやり遂げることで、日本画は新しい表現を獲得してきました。

(以降はONBEATサイトでどうぞ)

https://onbeat.co.jp/news/240/?fbclid=IwAR0ZumY_ilWZrF4ESrBufON6d4ZQTR2_548kL2MP3pxN9AgbfxD7UJXLi3Q